第6回は、言わずとしれた名優、ギレン・ザビ役を演じてくれた銀河万丈さんが登場だ。
あの有名な「演説シーン」のウラに隠された苦労の数々など、禁断のヒミツ話が一挙公開。では今回も視聴できない方々に、その模様をダイジェストでお届けしよう。
かかず:
銀河さんと私は、なんと「勇午〜交渉人〜」のアニメで共演いたしまして…敵味方の関係ですね(笑)。それに今日、私がスタジオに来るときパッと電車に乗ったら、なんと銀河さんがいらっしゃって。スタジオに同伴出勤ですよね(笑)。
銀河:
驚きましたね(笑)。若い女の子が4〜5人、電車に乗ってきたから「ああ、中学生の子たちかな」と思ったんです。そしたらちょっと違って…全然違うかな(笑)。前を向いていたら名前を呼ばれまして、ビックリしました。

▲大先輩とツーショットのかかずさん。同伴出勤でスタジオ入りした(!?)だけあって、トークの呼吸もピッタリだ。
 
 
かかず:
で、一緒にやってきました…そんなことは置いといて、銀河さんといえばサンライズ作品の初期の頃、「ザンボット3」の頃から関わっていらっしゃるんですね。
銀河:
そういえばチョコチョコっと、そんなことがありました。
かかず:
そしてガンダムは、もう25年も前。
銀河:
ビックリしました。もう、そんなにたつのかと思いますね。
かかず:
早いですよね。私が生まれてから、ちょっとですよ。聞いてる方で、生まれてない方も多いかもしれないですね。そのガンダムでギレン・ザビの役をやってましたが、このギレンって、銀河さんがこれまで演じてきた数多いキャラクターたちの中で、どんな存在になるんですか?
銀河:
そうですね、だいたい僕はワル、敵方キャラクターのボスみたいなのが多かったんですけれども、それを決定づけるような…自分のモノとするというか「コレをやりたい、このイメージを定着させたい!」という意味では、この役は落としちゃイカンという感じはしましたけれども。
かかず:
ギレンといえばジオン軍の大将。そんなトップのギレン総帥で、印象に残っているシーンとかセリフって、銀河さん的には?
銀河:
いっぱいあるんですけれど、困ったなと思ったことは、台本をいただいて見開き一杯に…例の演説の所なんですけれど…。あれは台本だけでは足りなくて、追加原稿があります、と言われまして。まあ原稿用紙ですから、一つ一つは大きいんですけど…持つところがなくなりましてね。開いて台本を持っているところに、もう一つ原稿用紙が来る。「えー、長いなあ〜」と思いながら演じました(笑)。
かかず:
でもギレンといえば、やっぱりあの演説シーンが落とせないところですけど。
銀河:
う〜ん、自分では気に入らなくて。もういっぺん直したいと思って、いろんなことをしたんですけど。
かかず:
録り直すとなると、また大変ですものね。
銀河:
ダビングのところまで確認に行ったんですけれど、なかなか…(笑)。結局あれでイイ、ということで、録り直しにはならなかったんです。
かかず:
いろいろと、よみがえってくるモノですね(笑)。
銀河:
それに一番困ったことは、割にカットが細かく切り替わるところです。
かかず:
それに合わせていかなければならない?
銀河:
そう。シャアが「坊やだからさ」とテレビを見ながら、別シーンで言いますよね。あそこでは…サングラスに映っている顔とか、そういう細かい部分があるんですね。バックに見えてるテレビの中で動いている口だとか。かなり神経質になって演った記憶があるんですよ。
かかず:
見直す機会があったら、そういう細かいテレビの中まで、見てみましょう!
銀河:
たぶん、ものすごく恥ずかしくて聞けないと思いますね、自分では。ああいうものを聞いたときの自分って、どうしていいか分からないです(笑)。
かかず:
昔の作品って、そうですよね、恥ずかしくて。銀河さんもそうですか?
銀河:
全然ダメですね。特に、男だからという訳じゃないけれど…若いのが恥ずかしいです。自分が若かったということは、それだけで恥ずかしくて。今でも恥ずかしい。男は若さだけで勝負できるモノじゃないでしょ。女性にはあるじゃないですか。
かかず:
でも、やはり残っていく作品ですから、私たちのものは。
銀河:
そう…恥ずかしさをかみしめながらね(笑)。
かかず:
あとは、自分の父親を…そんなシーンもありました。
銀河:
そうですね。ちょっとドキドキして、緊張感がありました。当然そういうキャラクターで、冷酷に冷酷に行くところなんですけれど。僕の中では個人的にどこが好きかって言うと、ああいう「静かに入る」ア・バオア・クーのギレン、命令を出すギレンの方が…演説よりも楽だったっていうのもありましたし(笑)
かかず:
それだけ、演説が大変だったんですね(笑)
銀河:
思い出すだけで、汗をかきますね。
かかず:
ギレンさんは、ゲームでも主役になりましたよね。
銀河:
まさかね、ああいうキャラクターが(笑)、そういう1本のタイトルで主役というのは、ちょっと考えられなかったことですけれども。それもまた、あの「演説」がついて回るんですね〜(笑)。何度、あの演説をやったことか。
かかず:
はずせないんですよ。見てる側も作る側も(笑)
銀河:
もう、ヘトヘトになりましたね、演説疲れ。なんか選挙みたいですね。
かかず:
また25年経って、ガンダム人気が衰えないということは、まだまだ、30年や40年経っても「また銀河さんスイマセン、演説をお願いします!」ってことに(笑)。
銀河:
「祖父が楽しみに見ていたんです」なんてファンが出てきたら、どうするんですかね?
かかず:
そうです! もう親子何世代にもわたって語り継がれていく演説シーン、ガンダムであります(笑)。
 
 
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